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＊CDではありません。カセットテープ(MT)です。購入の際はご注意ください。

中古良品(A)
(パッケージの状態についてはこちらをご参照ください)

＊CDとはジャケットが異なります。
＊一番下の写真はブックレット内にあるスポンサー商品の宣伝写真。この手の写真はCDが主流になってすっかり姿を消しましたが、このテープのようにシンガー自身が宣伝写真に写っていることも割とありました。


タイ語表記

นันทิดา แก้วบัวสาย
The Theater

Side A
01. ไม่มีใคร
02. ประทับใจ
03. ฉันยังอยู่กับเธอ
04. ให้คนคนหนึ่ง
05. ป่านนี้
06. น้ำเย็น


Side B
01. หยาดฝนบนเปลวไฟ
02. อีกครั้งหนึ่ง
03. ไม่มีโอกาสสุดท้าย
04. รักแท้แพ้ใกล้ชิด
05. หายกัน

Released on September 9, 1994
(1994年9月9日発売)

Label : GMM




前作の巨大ヒット後、3年ぶりに出されたアルバム。
当時のタイの音楽シーンで3年ものインターヴァルを置いてアルバムを出していたシンガーは彼女以外にはいなく、それだけでもいかに彼女の存在が大きかったかがよくわかります。
クリスティーナ、マイ、マーシャといった(当時の)新人が全盛期を迎える中、ナンティダーは彼女達との立ち位置の違いを認識し、大人のファン層に確実に応える形でそのような流れに答えを出そうとしていたのかもしれません。
結果として出された本作はナンティダーの歌手としてのいろいろな魅力が詰まっており、またまた非常に良く売れました。

ナンティダーの歌声を前面に出し、アコースティックな味わいを出した1は特に白眉。ピアノだけの伴奏で始まり、サックス→シンセと徐々に音が厚くなる形でのドラマチックな編曲は静かな感動を誘う構成。近年ではベスト盤などから割と漏れていることも多いですが、間違いなく彼女の代表曲の1つ。
この曲に代表されるようにディテールにまで徹底してこだわり、1枚を通してのまとまりもしっかりしている作品です。

ただ、この中で最大のヒットを記録したのは、どことなくWhineyの"Saving My Love For You"に似た曲調の5、そのせいか彼女のソングスタイリスト的な側面が強調される嫌いのある作品でもあります(Whitneyの場合も、"Saving.."の大ヒットのせいで初期はかなりその資質を誤解された)。ただ、得てして歌唱力の乏しいシンガーが多い(と言ったら失礼か)、凡百のソングスタイリストとは一線を画した実力派の彼女のこと、同じ"ソングスタイリスト的傾向"といっても、やはりレベルが違いすぎます。

タイはバラード天国ともいえるほど、バラードのヒットも多く、独特のおおらかな風土のせいか、独特のゆる〜い暖かさをもったシンガーが多いことが、その音楽シーンの大きな特徴となっています。
彼女もその例にもれず、しっかりその伝統を踏襲したシンガーの一人です。
ただ、この作品での彼女は、その"ゆる暖かさ"とも言える中にも一種のはっとさせるクールな瞬間をも感じさせる、タイポップスの中でも異彩を放っている作品です。

その後の彼女の曲にもそういうクールさを表したものがありますが、この作品は時にそのクールさが殺気にすら感じられる、そのピークともいえる傑作です。